サヨクの嘘を暴け! 〜放射能編〜 《跡地》

【原発事故】 「福島の人とは結婚しないほうがいい。奇形の子供が生まれる」 【不安厨】

【問】「福島の人とは結婚しないほうがいい」
 「今後、福島での発がん率が上がり、肢体の不自由な子どもが発生する懸念がある」

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【答】まず初めにwikipediaの『被曝』にお目通し頂きたい。
 其処に書かれている通り、基本的に高度な進化の先に居る動物類は、DNAが損傷しても修復する機 能を有している。
 したがって受胎後に於いては母体が直ちに健康を害するレベルで被曝するのでない限り胎児に放射 線被曝に因る健康被害が及ぶことはない※01

※01:もちろん、放射線被曝の影響は代謝(細胞分裂)の緩やかな大人よりも活発な子供の方が受け易い。
    胎児であれば尚更である。 しかし、子宮は体内の奥深くに在るので体内の水分が防壁となって放射線を減衰させる。
    したがって子宮内に居る胎児が受ける放射線被曝は
    母親が受ける放射線被曝よりも小さな数値となる(※02)。
※02:もっとも生殖腺の組織荷重係数は他の臓器よりも大きいが、それはまた別の話である。

 問題があるとすれば受胎前、つまり精子と卵子である。

 この内、精子は精子はwikipedia

  > 精原細胞から分化して作られる。
  > 生殖細胞は生殖巣とは異なる場所に生じるが、発生の過程で移動し、
  > 精巣原基に取り込まれ精巣を形成する。
  > 精原細胞は細胞分裂により数を増やし、このなかから一次精母細胞が生じ、
  > 続いて減数分裂によって2個の二次精母細胞、最終的には4個の精細胞が作られる。
  > 精細胞は精子完成を経て精子となる。

 と書かれている通り、高度生物のDNAが持つ自己修復機能によって修復する機会がある。

 ところが卵子はwikipedia

  > 卵巣の表面は1層の細胞からなる漿膜(別名、胚上皮)と結合組織性の白膜に覆われる。
  > 内部は、大部分を占める皮質と中心部の髄質に分かれる。
  > 皮質には、無数の原始卵胞が詰まっている。
  > 原始卵胞は、休眠状態の卵細胞をその中に含んでいる。
  > 成人女性では、常に原始卵胞のうちのごく一部が発達をして排卵を繰り返している。

 と書かれている。 危険厨は原始卵胞が被曝して損傷すると修復させる機会がないまま受胎するか ら畸形が発生すると考えているらしい。
 ところがギッチョン。 あるんだなぁ、機会が。

 以下、ソースは月刊科学雑誌『Newton』2012年10月号の記事「卵子の老化とは,何か?」より

  > 卵子の元になる細胞は、始原生殖細胞だ。
  > 始原生殖細胞は、卵巣と精巣の元になる生殖巣が卵巣になるとともに卵現細胞になる。
  > 卵原細胞は、2回の減数分裂を経て卵子をつくる。
  > できた卵子は、父親由来の染色体と母親由来の染色体がランダムに集まって
  > すべての番号がそろった合計23本の染色体をもつ。
  > 残りの23本は精子によって供給される。

 つまり、卵原細胞が第一次卵母細胞に変化する際に、父親由来のDNAと母親由来のDNAがそれぞ れ2倍に増える。 そして、その後、1回目の減数分裂を起こして第二次卵母細胞となり、更に2回目の 分裂を起こして第二次極体となり、この第二次極体の中から大きく成長できた個体が卵細胞として精 子の到着を待つのである。 だから、この分裂の時に損傷が発覚すればアポトーシスすることができ る。
 もちろん、スルーして畸形児や障碍児になる可能性も残されており、事実畸形児も障碍児も生まれて 来るが、放射線被曝によって損傷した卵子は、エラー復元の機会もアポトーシスの機会もないからたと え低線量でも被曝した女性は畸形児や障碍児を生む確率が上がるということはない。
 更に言えば、受精した瞬間はまだ精子と卵子(卵細胞)のDNAは別々の核であり、男性前核となる。  男性前核は女性前核と融合し、両者の染色体は合わさって64本となって受精卵ができる。
 この受精卵が正しく細胞分裂を行うためには、DNAの設計図が畸形児を正しく創って行くように書き 記されていなければならない。
 以前に被曝に因る癌化のページで説明した(といってもwikipediaの請け売り)通り、異常な細胞は細 胞死とアポトーシスによって排除される。
 つまり、DNAの設計図が突然変異と同程度に人体の設計図として適切な様式で書かれていない限り 受精卵が細胞分裂を繰り返して胎児となり出産に至ることはない。

 さて。

 以上の基礎知識を踏まえた上でお目通し頂きたいのが『自主講義「放射線学」(pdf注意)』です。

 もちろん、すべてを熟読して頂きたいのですが、30ページに「胎内被爆者における放射線の影響」が 記されていますので注目!

 デカい字で堂々と

   > 放射線による遺伝的影響は認められず

 とある。

  > これまでのところ原爆被爆者の子供に臨床的または潜在的な影響を生じたという
  > 証拠は得られていない。事実これはマウスを用いた実験からの予測と一致しており、
  > 遺伝的変化に関する限り、ヒトは放射線に対してマウス以上に高い感受性を
  > 示すわけではないことを示唆している(※03)

※03:web上でまことしやかに囁かれる「ベラルーシでは現在も新生児の85%が何らかの障害を持っている」というネタを元に
    「嘘だ!」と喚く愚図とか、「広島原爆の被曝者に白血病が多く発症しているというデータが存在するぞ」と喚くカスが
    少なからず出現すると思いますが、それについては次のページから2ページに渡って解説します。

 実際の問題として映画【K-19】東海村JCO臨界事故のような高線量被曝による人体の損傷に関し ては、その死に様が余りにも惨いのでヒィー(((゚Д゚)))ガタガタガクガクブルブルして当然だと思う。

 しかし、福島でも20km圏内に今尚住み続けているのでもない限り(個人的には10km圏内でなければそんなに 恐ろしくないと思うが)放射線被曝に因る人体への影響は統計的有意差未満である。
 食事に因る内部被曝に関しても、日本では素早い暫定基準値の適用が行われたので、チェルノブイ リのような放射性物質を高濃度に含んだ牛乳を摂取した児童に甲状腺癌が多く発生したような事例は 起こり得ない。
 畸形の話に至っては「そんなもん心配するなら高齢出産にならないように、はよ結婚して子作りしろ」 と言いたいよ(笑)。

 もちろん私は、今後、似たような原発事故が起こっても大丈夫などとはクチが裂けても言わない。
 今回の福島第一原発事故がラッキーだったのは、太平洋に面したほぼ日本最東端で起こった事故 だったからだ。 つまり、そのおかげで水蒸気爆発で爆散した放射性物質の大半が太平洋上に舞い落 ちる結果になったからである。 日本海側はもちろん、西日本に在る原発で福島第一原発と同等の事 故が起これば今の様にのほほんとしていられる状況にはならない。 日本の工業地帯が被曝に因って 廃墟と化し、日本経済は最悪のバッドエンドを迎えるだろう。

 しかし、それは現在の状況にガクガクブルブルすることは別の話である。

 少なくとも現状を冷静に ―― 義務教育レベルの理科知識で ―― 判断する限り、癌化も畸形児も恐 怖の対象にならない。

 ちなみに余談だが、現在の科学で信用されている進化論に基いて話せば、キリンは木の上に成った 実を取ろうとして首が伸びたわけではなく、それまでの種から見れば畸形でしかない首の短い個体や 首の長い個体が生まれ、その中から首の長い個体だけが木の上に成った実を食べ、遠くに居る天敵 をいち早く察知して身の安全を確保して子孫を遺した。 そして、その進化は今も尚続いている。 だか ら畸形は常に一定の確率で生まれる。 ただ外敵の居ない環境では、生存競争という間引きが行われ ない為に環境に適さない畸形まで生き残ってしまう。

 だからチェルノブイリや福島にちょっと見慣れない気持ちの悪い動植物が居たからといって、即ち「原 発事故の所為」という結論に至るワケではない。
 どっちかといえば「まぁそんなもんだろう」と言ってお終いの話だ。

 さらに穿った物の見方をすれば、原発事故跡に見られる畸形の植物や昆虫を原発反対派の連中が 造ったという可能性だってある。
 昆虫に於いては蛹の時に外部から針などで突いて刺激を与えると羽化後の形態が変化する。 これ は中学校の生物部なんかに所属していたら実験でやらされた経験のある人も居ると思う。
 植物は針で突いて畸形化させることは出来ないが、帯化虫瘤した個体を探して植えれば、非常に 気持ち悪い畸形が育った死の土地が出来上がる。

 世界中に於いて原発反対派と共産主義革命家が被る以上、そうした下衆の勘繰り的な視点も可能 性の一つとして考えておくべきだろう。





 


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