サヨクの嘘を暴け！　～放射能編～　《跡地》

サヨクの嘘を暴け！　～放射能編～　《跡地》

【原発事故】放射能は恐ろしい。　極僅かの被曝でも何年か後の発癌率が確実に上昇する！

福島第一原発の事故発生から丸一年経過が経ちました。　鎮魂と復興を祈念して放射能について触れておきます。

【問】テレビで東大等の教授が「低線量の被曝なら健康に害はない。　『ただちに』はもちろん、『将来に渡って』も」なんて言っているが嘘に決まってる。
　事故以前の規制値がその証拠だ。
　極僅かでも危険だから、極僅かでも健康に重大な被害が及ぶから厳しい基準値で管理されていたんじゃないか。
　いい加減、御用学者は甘い嘘で大衆を丸め込もうとするのをヤメロ！

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【答】この手の話は、日記の方で「２ちゃんまとめブログに見る東北大震災に伴った原発事故」というタイトルで、再三書かせて頂いていたのですが、どうにもやっぱり誰も読んでいないみたい（笑）。
　高校時代からのポン友に、上記の【問】の様な内容のメールを貰うに付け、「こりゃ一回ちゃんと解説しとかんとイカンな」と考えて、このページを綴るに至りました。

　といいますか、以下はそのポン友に送った返答を元に起稿した文章です。

　一応今の段階で、一般の民間人が浴びても問題がないとされる原発事故由来の放射線量は年間 1mSvということになっている。

　では。

　この1mSvの被曝でどれくらい遺伝子が傷つくのだろうか？

　それはエラーDNAを10個くらい発生させ得る被害なのだそうな。

　「なんて恐ろしい！　そのエラーDNAが癌細胞になるのね！」

　・・・って、まぁ、それはその通りなんだけれども。

　そもそも人間の体は、常態的にエラーDNAを多数発生させている。
　その数、実に年間数千万個！（個人差大）
　そして、そこから年間数十万個の癌細胞が生まれている（個人差大）。

　エラーDNAに対しては、一本鎖が損傷した場合はDNAポリメラーゼによって修復される。
　二本鎖が損傷して修復が出来ない場合には、DNAのエラーごと細胞を廃棄する細胞死とアポトーシスがある。
　これらを上手く（？）すり抜けたエラーDNAの中の幾つかが癌細胞に成り得るのだけれども、
　癌細胞に対しては、免疫システムがある。
　だから毎日数十万個のDNAエラーが起こり、毎日数千個の癌細胞が発生しても容易に癌患者にはならない（それでも日本人が生涯に癌患者となる確率は30％を超えるのだが）。

　被曝で発癌性が（統計上の有意差レベルで）上がる為には、毎日発生する癌細胞を大幅に増やさなくてはならない。
　しかし、それは容易くない。
　DNAポリメラーゼによる修復が出来ず、かつ、細胞死やアポトーシスしないような程度に上手く大量の NAを傷付けなければならないからだ。
　低線量被曝ではこれが不可能だ。

　人体は恒常的に癌細胞を発生させて、その癌細胞を消滅させている。
　低線量被曝で人を癌患者にするには、余りにも人体が癌化に対する抵抗力を持ち過ぎていて出来ないのだ。

　というか。

　私が毎日飲む飲酒量（毎日日本酒３合以上）に因る発癌率の上昇は、そうでない人の1．6倍にも達する。

　実は、この数値を被曝で出そうと思ったら、なんと！2000mSv以上の被曝が必要なのだ。

　2000ｍSvといえば建屋地下に溜った高濃度汚染水周辺の１時間当たり被曝量と同じだ。
　線量率効果を無視するなら、私が禁酒するならあの場所で年に１回、１時間作業しても発癌率は今と変わらないということになる。
　それだけの発癌リスクを自分からわざわざ背負い込んでいるというのに、数百Bq/kgの食材に因る内部被曝や数十mSv/yの外部被曝を恐れるのはオカシイにも程があると言わざるを得ない。

　映画［ K-19 ] を観て「ヒィー(((゜Д゜)))放射能って怖い」と考えるのは極めて正しい反応ですが、低線量被曝にガクブルするのはアホです。

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　と、実は低線量被曝が怖くないということを理解していただいた上で、「じゃあ、なんであんなに基準が厳しいの？」という疑問に対する説明。

　答えは簡単。

　利権のため。

　将来に渡って健康被害が懸念されない被曝量の上限ってのは、上記の通り大きいのだけれど、
それを基準にしてしまうと原発の建設コストも維持費用もバカみたいに安くなってしまう。
　それじゃ原発利権に巣食う連中にしたら旨味が無いんですよ。
　だから、LNT仮説なんて似非科学をでっち上げて「低線量被曝でも怖い」という嘘を広めたんだ。

　確かに「一般の人々が浴びて良い人口由来の放射線量は年間1mSvだ」というそのクチで、「何十 mSv浴びても健康被害はありません」とか、「原発敷地内で作業する人の被曝上限は250mSv」なんて矛盾も甚だしいと思います。
　此処は正直に「利権が欲しくて嘘を吐いていました。　低線量の被曝は怖くありません。　暫定基準値が本来の規制値です。　1mSv/yearは利権の為の設定値です」って言っちゃえばイイのですが･･････利権の旨味を手放せない守銭奴共は、この期に及んでも「一般の人々が浴びて良い人口由来の放射線量は年間1mSv」と言い続けるんでしょう。　大衆の「矛盾してるじゃねぇか」という罵声は　(∩ﾟдﾟ)ｱｰｱｰきこえなーい　で。

　酷いモンです。

　◆ 参考URL ◆

　wikipedia「被曝」
　http://ja.wikipedia.org/wiki/被曝

　自主講義「放射線学」（pdf注意）
　http://radphys4.c.u-tokyo.ac.jp/~torii/lecture/Torii-radiolect-No3.pdf

　虎の卷・低線量放射線と健康影響：先生、放射線を浴びても大丈夫?と聞かれたら
　http://books.google.co.jp/books?id=L3krIEhynV4C&printsec=frontcover&hl=ja&source=gbs_ge_ summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false

　ハムスター速報「やる夫で学ぶ放射線の人体に対する影響」
　http://hamusoku.com/archives/6936663.html